イエステーション日向店のブログ
鎮魂のひまわり畑
2016年8月27日
こんにちは、日高です。
水曜日放送のTV番組「プレバト!」が好きでほぼ毎週見ています。
その中でも特に好きなのは、俳人夏井いつき先生による俳句の査定。
最近のもので特に印象的だったのは、
1ヵ月ほど前、元宮崎県知事の東国原さんが出演した際の俳句です。
その時のお題写真は「ひまわり畑」でした。
東国原さんの作品
「向日葵や 眠るむくろに 頭垂れ」
夏井先生が手直しした作品
「向日葵や 畜魂二十九万頭」
この句の背景にあるのは、
東国原さんが県知事だった際に起こったあの悲劇、「口蹄疫」。
殺処分となった29万頭もの家畜、
それを埋めた大地にはひまわりの種が植えられ、
現在はひまわり畑になっています。
聞いた瞬間、あの頃の、あの場所の、あの独特の臭いを思い出しました。
宮崎県中が暗い雰囲気に包まれていましたが、
それでもなお立ち上がろうと必死でもがいていたあの時期。
たった17音の中にこれだけの情景を描き出すことのできる俳句って
本当に素晴らしい文化だと、改めて感じさせられた一句でした。